2006年5月26日金曜日

下から読んでも山本山

中国のスーパーで味付け海苔を発見。
5枚1組で包装されていて、味も大きさも日本のと全く同じ。
しかしその大袋の裏側に書かれている内容が・・・。
そこには「こんなときにどうぞ」の絵と説明が載っていて、1つはベランダで音楽を聞きながら本を片手にクールに海苔をつまむ男の姿。
もう1つは、若いカップルが公園でイチャつきながら楽しそうに海苔を食べる姿。

日本人のカップルがデートの時「ちょっと待ってて、ジュース買ってくるから」のノリで、中国では「ちょっと待ってて、味付け海苔買ってくるから」ってやるの??
と中国人の友人に問えば、
「別に普通だよ」の答え。
ホンマかいな!?

2006年5月10日水曜日

中国と私

私が中国という国を初めて意識したのは、幼き頃テレビでドリフのやっていた人形劇「飛べ孫悟空!」を見て「あの加トちゃんというキャラは何者だろう?」と思ったことだが、二番目に意識したのは中国残留孤児のニュースを見た時だったろう。

姉(日本に帰れた)と妹(中国に残された)感激の再会!の映像で、妹の方が姉より20歳くらい老けてしまっているのを見て
「ウウム、中国で生活するとこんなに老化が早いのか…。くわばらくわばら」
と幼心に強い衝撃を受けたのを覚えている。
それから時は流れ、急激な経済成長を遂げた今の中国にいて、そういうのはもう過去の話、と思っていたのだが…。

私の泊まっている宿で働く農村出身の服務員さんたち。私よりはるかに年上と思って「おばちゃん」と呼んでいた人が実は同い年、あるいは年下だったりして…。
(そりゃ個人差ってもんじゃないのか?!というツッコミはなし)

貧しい農家の子は中卒後都会へ出て3Kバイト(含ジキジキバイト)に身をおく苦労の生活。実際この前参加した田舎の誕生日会でも、お客はチビッコか中年以上の人ばかりで、20-30代は出稼ぎに行ってしまい皆無に近かった。

中国貧富の差解消の道はまだまだ険しい…か?

八十大寿


知り合いの人から「今度うちの田舎のバアさんが80歳の誕生日でお祝いするからアンタも来るかい?」と言われたので参加させてもらうことにした。
親戚一同集まって、おめでとう!ってやるのかと思ったら全然規模が違って、

参加者200名以上(そこの村人ほぼ全員)!
食材になる動物:豚七頭、牛一頭、鴨十数羽!
各テーブルにはあふれるほどの肉肉肉料理(野菜ゼロ)!
飲め飲め白酒(焼酎)!
これが朝昼晩三回!
そして三日間続く!

最後には、ううっ、もう肉は当分いらない…ってなってしまった。
「まあ田舎の生活は普段娯楽が少ないのでこういう大イベントは楽しみなんでしょうね!」と主催者側に問うと、
「とんでもない!金はかかるし、準備は大変だし、本当はやりたくないのだが、さりとてやらぬとケチな一家だと陰口たたかれるし…ブツクサブツクサ」
ううむ…。

ならば同じ質問を参加者側に問えば、
「とんでもない!毎年のようにアッチコッチで同じような会があって(結婚・出産・60歳・70歳・80歳…)、毎回ご祝儀出さなきゃならんし(500-1000円程度)、参加しないと付き合いの悪い奴だと言われ、さりとて三日間全て参加するとズーズーしい奴だと言われ…ブツクサブツクサ」
ううむ、ムラ社会…。

ちなみにこういう習慣があるのはこの辺りの少数民族の一部(トン族・ヤオ族)で、漢族の人に言わせれば「そんな面倒なこと漢族はしないね」とサラリ…。

求人広告 その後


実は女子大生にムフフな家庭教師をしてもらっていたのは旧正月休み前後の計2週間だけで、その後地元でブラブラしているネーちゃんを雇ったところ、これがとんでもなく使えない代物で、自称堪忍袋の尾の長い私をわずか3日でキレさせクビにし、更にその後「私は元教師で標準語が話せます」とバリバリの訛り言葉で自己紹介するおじさんを雇ってしばらく勉強してました、というか雑談してました。

そういう訳であんまり中国語の上達には役立ってないですが、この最後のおじさんは文化大革命の時農村で強制労働させられた経験を持つ苦労人で、当時の話とか、毛沢東から今の政府までをボロクソに批判する話(外では絶対できぬ)とか聞けてなかなか興味深かったです。
私もお返しに、生中継で見た天安門事件の真実とか、去年新疆成立50周年式典に独立要求組織から爆破予告が出てた話とか、一般中国人が知ることのできない中国国内の重大ニュースをたくさん教えてあげてたいそう喜んでもらえました。

めでたしめでたし。

(写真:二度と農村には行きたくありません(右))

2006年5月6日土曜日

コネなき者は去れ!

龍勝から30kmくらいの所に「温泉」という地名そのまんまの温泉街があって、今まで行くことはなかったのだが、まもなくここを去るにあたりどんなところか見ておくだけでも悪くなかろう、と体慣らしついでにひとっ走り行ってみることにした。

で、到着。
日本の山の温泉街と大して変わらぬ風景で、1分後には、ハイ満足、帰ろ、と思ったところ「イーユエーン(一元)」と誰かが私の名を呼んでいる。振り向けば以前龍勝の私の泊っている宿でコックをしていた男で、今この温泉街の食堂で働いているという。
「今日はここに泊っていきな。飯も宿もタダでいいから」
もちろん断る理由もないので即決。
言われるままについてゆくと、いくつかのホテル前を通り過ぎて「ここだよ」といわれた所はなんとこの温泉街NO.2の4ツ星ホテル、最低の部屋が850元(=13000円)!しかしそれは満室だったのでさらにグレードアップした1500元(=23000円)の豪華部屋にタダで泊らせてもらえることになってしまった。
こんなラッキーなことはないのだが、まさかこんなことになろうとは夢にも思ってなかったので、私の服装はいつもの自転車乗る時よりもさらにひどい格好(短パン・洗濯のし過ぎで肩に虫食いみたいな穴のいっぱいあいたボロTシャツ・ワラジ並みに底の擦り切れたビーサン)。案内してくれるボーイに運ばせる荷物すらナシ。
情けないやら恥ずかしいやら…。

してメインの露天風呂に行くぞ!ということになり、ここも顔パスでスルー(入湯料100元=1500円)。
中国人はみな海パンかパンツのまま風呂に入るようだが、まさかこんなことになろうとは夢にも思ってなかったので、パンツの替えなどもっていようはずもなく、仕方ないので一人だけフリチ○で入っていたところ、あまりのお粗末なブツに見かねたか、従業員が「これ穿きな」と商品の海パンをタダでくれた(推定10元=150円)。
情けないやら恥ずかしいやら…。

その後夜の温泉街をブラブラしているとその一角にアヤシゲな桃色の蛍光灯の光る「保健中心(センター)」なるものがあったので、
「隊長!自分はあそこで健康診断を受けたいでありますが、あれも顔パスになるのでしょうか?」と問えば、
「ウーム、タダはチト難しいが、観光客料金200元(=3000円)を地元料金50元(=750円)にしてやることはできる」とおっしゃる。
「据え健康診断受けぬは男の恥」と論語にもあるので、いっちょいきますか?!と思ったが、まさかこんなことになろうとは夢にも思ってなかったので、私の財布の中には17.2元(=258円)しか入っておらず
「やっぱり病気の問題とかあるし止めときます」
と言い訳して断念。
情けないやら恥ずかしいやら…。

秒読みW杯!

中国でもサッカーW杯は注目を集めている(バクチの対象としてだが)。
テレビでは各出場国のサッカー事情を紹介する一時間番組がやっていて、先日、日本のも紹介されていた。

で、番組のラスト、川淵チェアマンが日本のサッカーの将来を語るインタビューシーン。
放送では川淵さんの声(小さくだが聞こえる)に中国人ナレーターの声で翻訳をかぶせてあるのだが、川淵さんはずっと日本チームについて語り続けているのに翻訳のほうでは途中から
「いやそれにしても中国も大都市を中心にサッカー熱が高まってきているので将来アジアサッカーの中心は日本と中国になると思いますよ」
なんて訳されているではないか!
オイオイ川淵さんはそんなこと一言も言ってないぞ!

恐るべし情報操作・プロパガンダ大国、中国…。
サッカーおじさんの話まで操作するか…。

男の夢(最終回)


私が男塾塾長江田島平八であある!
久しぶりの登場かと思えばなんと最終回であある!!
(以下読みにくいので平文)

一年前に開講した男塾ですが、この度塾長の旅立ちに伴い閉塾することと相成りました。
初めは遊び半分で始めたつもりがいつしか受ける方も教える方も結構本気になってきて、別に専業でもないので教えるのに四苦八苦…。
日本語って普段気にすることもなく話していることをいざ説明しようとすると(助詞「は」と「が」の使い分けとかね)自分でも何でか全く分からん、という情けないこともしばしばでしたが、まあ何とか楽しく一年やってこれました。
まもなく卒業する高三の生徒の一人はこのまま大学の日本語学科へ進むことに決めたようで、助力できてうれしいことこの上ないですが、今まで教えた文法とかがテキトーであることがすぐバレてしまいそうで…。

まあ小さな日中友好になったかな!と思う江田島平八であある!!(完)

(写真:女子高生と一緒でニヤける江田島)

再始動の辞

中国に来てまもなく一年。
ビザももう切れてしまうので、そろそろ日本へ帰るか…と思っていましたが、ふと思い返せば一年もの長いビザを取ったのは最後にもう一度ゆっくりじっくりチベットへ行くためであったのに、ここで帰ってしまってはなんか尻切れトンボになりそうな気もするので、ちょいとビザを延長して一年ぶりに自転車野郎に戻ることにしました。

で最近はサビサビに固まってしまった自転車を必死に整備し直して何とか元通りにし、衰えてしまった体に鞭打ってトレーニングしているところです。