2003年10月8日水曜日

技術大国

イタリアのシチリア島からチュニジアに向かうフェリーを待っていた時のこと。

乗客の大半は出稼ぎ帰りのチュニジア人だった。
みんな久し振りに会える家族へのプレゼントを大量に持っている。
しかし乗り込む際、イタリア人係員から「一人荷物は2個まで!」という命令が。
せっかくの荷物も強引な係によりポイポイ投げ捨てられている。
あまりのそのやり方に第三者としても怒りを覚える。

そして自分も自転車とともに乗り込もうとしたところ
「これは二輪車だから別の切符が必要だ!」
先に乗り込んでいたチュニジア人からも
「可哀想に、あいつもつかまったか・・・」

こうなったらコイツの鼻をあかしてやろう!
切符を買いに行くように見せかけ建物の影に隠れ自転車を輪行する。
他の荷物も全て輪行バッグに詰め込み1つにして再挑戦。

「どうだい?これなら二輪じゃないし、荷物も一つだぜ!」

係員は渋々通過を許可してくれた。
するとデッキから見ていたチュニジア人から一斉に「ウォー!!」の声。
中に入っていくと皆々から「さすが日本人!頭がいい!!」と賞賛の嵐。
船内のビデオでブルース・リーの映画をやっていて悪の白人をバタバタやっつけるのを見て(関係ないけど)ますます日本人の評判はアップしたのでした。