2008年4月3日木曜日

ネットにも載らない、本当にチベット・中国であった怖い話

去年北京で居候させてもらっていた中国の友人、張くん(仮名)からメールが届いた。しかしそれはいつもの彼のアドレスではなく、サブのアドレスから送信されていた。

当時彼の家には私の他にフランス人ピエール(仮名)も泊っていて、夜な夜な三人で語り明かしたものだ(三人とも世界を駆けるサイクリストだ)。しかしそのメールにはピエール(仮名)がチベットで逮捕され国外へ強制追放されたらしい、と書かれていた。彼は道なき道を行くのが好きな完全Mタイプの男なので、おそらく今回のチベット騒動を全く知らぬままどこかの町へたどり着いたところ拘束されてしまったのではないかと思われる。

その彼の荷物から大量のダライラマの写真が見つかってしまった。実はそれらは以前私が「チベットへ行くならラマの写真が何よりの贈り物になる」と助言したために、張くん(仮名)がこっそりプリントし彼に持たせた物だったのだ。コイツは怪しい、とにらんだ中国公安はピエール(仮名)の荷物を徹底的に検査したようで、手帳に書かれていた張くん(仮名)の連絡先を(無論私のも)チェックしたのだろう、張くん(仮名)のメールアドレスは突然消滅、ホームページは封鎖、電話は盗聴が入っている模様。以前は問題なく開けた私のホームページは現在中国本土からでは見れなくなってしまったという。いよいよ対岸の火事ではなくなってきた気が・・・。

さすがはオリンピック開催国、フトコロの深さがうかがえる心温まるエピソードをお送りしました。