2006年8月26日土曜日

チベットに来ました

現在雲南省の北の端(標高3200m)にいます。
ここは行政上は雲南省ですが、すでに完全にチベット文化圏です。
草原が広がり、ヤクが放牧され、チベット民族衣装を着た人が農作業をしています。
ここからは川蔵北路を通ってラサへ向かいます。
そして再び隠密行動開始なのでしばらくは連絡おあずけとなります。
それではごきげんよう!

2006年8月15日火曜日

自転車王国

4年前初めて中国を訪れた時、観光地にいる中国人観光客がみな高級一眼レフカメラやビデオカメラなどをもっているのに驚いたものだが(今思えば彼らは公務員で公費使い込みの可能性大)、今ではそれらが全てデジタル化し、私のカメラを見て「おや?お前のカメラには液晶がついてないのか?」とバカにされてしまう始末。

まあそれはさておき、国内団体旅行→個人旅行→若者バックパッカー旅行という変化とともに、長期自転車旅行というのもまだまだ少ないながら確実に広まっているようだ。
4年前にはほとんど見かけることはなかったが、今年はそこかしこで中国人サイクリストに出会う。
しかも乗っている自転車が日本で買えば20万円以上しそうなShimanoXTRフル装備の高級車だったりして…。
すごいのは自転車だけじゃなくて、1000mアップの峠が連続する平地のない貴州省を毎日200km走ってきたというレーサー車に乗る65歳とか、青海→チベット→雲南の大高原地帯5000kmを3ヶ月で走ってきた60歳とか、カシュガルからチベット高原完全横断してきたカップルとか、やってることも超難度。

さすが自転車王国、ツール・ド・フランスを中国人が中国製人民号で制する日もそう遠くないとみた!

2006年8月5日土曜日

抗日戦争大勝利記念日

「ああ言えば上祐」の中に書いた「日中戦争で5000万人の中国人が殺されたために…」というのがもし仮に真実だったとした場合、10数年の期間でこれだけの人を殺すためには一日に大体一万人殺さねばならぬ計算になる。
一発一発手動で装填する三八式歩兵銃でこんなにも殺すにはメシ抜きで頑張ってもちょっと無理なような…。

もしかすると旧日本軍には歴史の闇に葬られた秘密特殊部隊が存在し、とっくに核開発を終えていたのかも。
「少年」とか「肥満男性」とか名付けられた新型爆弾を中国各地で250発くらいピカドンピカドン。
そういうことなら日本(の一部)の言う「南京大虐殺などなかった」という主張と、中国の言う「南京で30万人が殺された」という主張の矛盾が矛盾でなくなる。
それにしてもなぜ中国でそんな華々しい戦果をあげられる戦力を持ちながらインパール作戦では出し惜しみしたのだろう?
もったいないことだ。

まもなく8月15日。
果たして小泉さんは靖国神社に参拝するのだろうか?
するとまた鬼の首をとったかのように中国人にいろいろ議論を吹っ掛けられるんだよなあ。
いやだなあ。

四年大昔

自分でも忘れつつあったが、今回の中国再訪の最大の目的は以前お世話になった人々を訪ね歩くことにあった。
が、3年ぶりに訪れた中国の町は変化が大きく、居なくなって会えない人が多い、というのは去年の今頃書いた。

そしてさらに一年が過ぎた現在。
再訪する町する町、こんなに大きなところだったかなあ?というくらい横へ横へと拡張され、ボロ宿ボロ食堂などはきれいサッパリ取り壊され巨大なビルに変わっていた。
再会成ったのは開発から取り残されたような途中の小さな村の人くらい。
おかげでここまでの再会率は20%を割ってしまった。
あの時笑顔で見送ってくれたあの人たちはいったい今どこで何をしているのだろう…?

点灯虫

中国の建物の廊下や階段などには音感知式の電灯があって、パタパタと足音高らかに歩いてゆくとパッと点灯ししばらくして消える。
とある安宿に泊まっていた時のこと。
その建物は建築費をケチったか部屋の壁の上方が開いていて隣の部屋や廊下と筒抜けだった。
そして草木も眠る丑三つ時…。
どうやらここは夜のお仕事をするお姉様方の職場でもあったようで、私の隣の部屋へ男を連れて入ってきた。
一応声をひそめてはいるものの、安レンガの壁で上が開いているので声も音も筒抜け。
あんなことやそんなことをしている様子が手に取るようにわかってしまう。
いやはやタダでこんなに聞かせてもらってラッキ、じゃなかった、うるさくて眠れやしないじゃないか全く!
そしていい汗かいて二人は出てゆき、やっとこれで安眠…と思ったとたん、一階のロビーでそのお姉様がなにやらママさんに訴えている。
理由はさっぱりわからないのだが、絶叫・怒号・号泣。
ウギャギャギャー!ビェー!ビェー!ウギャギャギャギャー!ビェー!ビェー!
そのあまりの声の大きさに三階の廊下のセンサーまでがいちいち反応してしまいパカパカ点灯。
それが約2時間くらい続いたところで泣き疲れたかやっと静かになった。
もう今日は寝坊でいいや…と思ってしばらく、そこはバスターミナルの近くであったため、始発を知らせるバスのクラクションがブー!ブー!ブー!またその音で電気がパカパカ…。

このスリルと興奮こそが安宿の醍醐味。