2008年3月31日月曜日

一人でもデモ

・・・と何だか偉そうなことを書いてしまったが(前項参照)、実は先週の六本木デモに関しては、集会には参加したものの肝心のデモ行進には野暮用があって参加できなかった。その日の夕方から職場の慰労会が熱海で行なわれるので、それに向かわねばならなかったのだ。
チベットの人々が命を賭けて自由を求め、それに呼応する多くの人たちが世界中で立ち上がっているというのに、自分はアッサリとタダ風呂・タダ飯・タダ酒の軍門に下ってしまった。

それを大いに恥じた私は、デモの離脱後もせめてもの想いを込めて「チベットに自由を!」と書かれたポスターを掲げたまま熱海へ向かった。
地下鉄日比谷線・JR山手線・新幹線、そして翌日も調子に乗って箱根の名所各地で一人デモを敢行した。ほとんどの人は全く無視するか、チラリと目を向ける程度。混んでいる電車内、なぜか私の横の席に誰も座ろうとしなかったり、と恥ずかしい気持ちも味わってしまったのだが、チベットの人たちの苦しみを思えば屁でもないさ。
それでもたった二人だけ(山手線内と箱根で)「頑張ってね」と声をかけてくれる人がいた。私以上に勇気ある行動だと思う。内気な日本人の性格から判断して、この1000倍はそう思ってくれる人がいると信じたい。

いやはや、それにしても世にチベットを想う活動家は数多かれど、芦ノ湖遊覧船に乗ってまでアピールしたことあるのは私ぐらいではなかろうか。
その勇気と功績、非暴力の精神が評価され、来年あたりノーベル平和賞を受賞する予定である。