2006年2月10日金曜日

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昨年12月。
半年経っても一向に上達しない己の中国語に、このままじゃいかんとふと思い立ち家庭教師を雇うことにしました。
そこで紙に「教師求ム」と書いて宿の入り口にペタッ。
ちなみに私の今住んでいる所は、東京でいえば銀座にあたる商業地域のど真ん中(規模は100万分の1くらいしかないけど)にあり、この町の人の多くが前を通るため、2時間も経って散歩に出ればアチコチから「おう、先生探してるんだってなあ」と声がかかるほどです。
早くも翌日には数名の希望者が現れ、面接して厳正な審査のうえ一人を選びました。
その理由はその人が上手な普通話(共通語)を話せたからです、というのは表向きの理由で、真の理由はその人が女子大生だったからです。

で授業開始。
すると開口一番「アナタの発音はひどいアルネ」。
半年以前、CDを聞きながら自学自習していたときには確かに話せたはずの普通話の発音は、この半年間でいつしか南方方言に完全に侵されてしまったようです。
よって翌日からは小学校1年生の国語の教科書を使って基礎の基礎からやり直し。トホホ・・。

ドラフト一位指名

1月29日、旧暦の元旦。
中国でも年が明けました。
新年快楽!!

この半年間一ヶ所に定住したおかげで友人・知人も多数でき、年末にはいろいろな方々から「年越しはうちに来て一緒に過ごそう」の声をかけてもらってうれしい限りでした。
しかしここで新たな問題発生。
年越しというのは、23:59:59→0:00:00の一瞬一度限りであり、私の体も一つしかないので誰か一人を選ばねばなりません。
私がどこにしようか決めかねていると「あの家はケチだからやめとけ」とか「あの家の料理は不味い。うちのは美味い」とか本音トーク炸裂の悪口合戦になっていき、その中で一つを選ぶと私の立場まで危うくなる恐れがあると心配になってきました。
いつしか小さなムラ社会に私も組み込まれてしまったようで・・・。

よって最終的に私が選択したのは町から遠く離れた小さな農村で、中国の伝統的正月を迎える、というものでした。