日本人が中国人やその他多くの国の人に比べて、得だなー、と思う点は例えばちょっとアルバイトするだけで(他国に比べて)莫大な金が手に入る、世界中ほとんどの国のビザが簡単に取れる、などが挙げられる。
しかし今日本語を教えていて切に思うのは、この日本語という恐ろしく難解な言語を、誰もが全く苦労することなく自然と身につけてしまえる、ということこそ最たる利点ではないだろうか。
過去形について教えていたときのこと。
江田島:私が江田島平八であある!!
過去形は語尾を「た」にすればよいのであある!!
応用例!あなたは昨日何を食べたか?
塾生:私は昨日魚を食べました。
江田島:それは美味しかったか?
塾生:はい、それは美味しいでした。
江田島:いや、その場合は「美味しかったです」というべきであある!
塾生:でも塾長、過去形は語尾を「た」にするのでは?
江田島:こ、これは形容詞の過去形に丁寧語の「です」を
つけたものだからこれでいいの。
塾生:じゃあ、形容動詞の場合は?
形容詞と形容動詞の違いって何?
動詞とは述語のことじゃないの?
動詞とかは述語になるけど名詞とくっつくと主語になるのはなぜ?
動詞の活用形の見分けかたは?
文節と単語って何が違うの?
そもそも動詞とかはなんで活用しなければいけないの??
江田島:ううんと、えっと、それは、実に、かくかくしかじか、
つまり、何といいますか・・・・・・
はいっ、今日の授業はここまで!
あとは各自教科書を読んでおくように!
2005年8月22日月曜日
日本人の利点
クレヨンしんちゃん
クレヨンしんちゃんは中国でも「蝋筆小新」という名でテレビや漫画で人気者。
我が「男塾」の塾生も大ファン。
そのためベトナムに来た家族に、彼女らへのお土産として日本製の「クレヨンしんちゃん」を頼んでおいた。
そのベトナムから中国への帰路にて。
国境を越えてしばらくで、バスは検問のため停車。
車内に能面ヅラの公安が5人ばかり入ってきて
「今から全員の荷物検査をする」
私の番になり、ザックの中に詰められた小袋一つ一つの中身を説明してゆき、ある袋に手がかかったとき私は叫んだ。
「それは気をつけて!!」
危険物かと一瞬身を固くした公安が開けた袋に入っていたものは、
そう、「クレヨンしんちゃん」。
中国語で「気をつけて」は「小心」。
そして「しんちゃん」も「小新」で、発音は完璧に同じ。
このしょーもないダジャレに能面公安も苦笑してしまい、場は一転和んだものに。
あとで一緒にバスに乗っていたフランス人からも
「あの中国公安を笑わせるとは!ブラボー!ブラボー!」と大絶賛。
鼻が1cmほど高くなりました。
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