2003年12月9日火曜日

猛犬注意

「危ない目に遭ったことはないんですか?」
こういう旅をしているとよく聞かれる質問である。
しかしそういう目には全く遭ったことがないのだ。
ほとんど田舎にいるのだから、外人をだましてやろう、なんていう悪い輩もそうそういない。
ただ運が良かっただけなのかもしれないけど。

しかし田舎だからこそ、という目には遭っている。
それは犬に襲われることだ。
遊牧民の多いチベットでは番犬が放し飼いにされている。
しかもこの地の犬は狼に近い種でとても強暴。
そこへトロトロ自転車で走っていくと、遥か遠くの方からガウガウ狂ったように吠えながら近寄ってきて威嚇とか無しにいきなりガブッと噛みついてくるのだ。
こんな所で予防接種などしているはずないので死亡率100%の狂犬病になったらアウトである。

初めて犬に襲われた時のこと。
その時偶然バックパックの腰ベルトがダラリと垂れていてそれに噛みついてきた。
グイグイ引っ張られながらも「助けて~!」と叫ぶと気付いた遊牧民が追っ払ってくれて助かった。

それ以後はわざとベルトを垂らしておいて、もしも襲われたとしてもまずそれに噛みついてくれるようにしておいたおかげで体を噛みつかれることなくすんだ。

今でも私のバックパックの腰ベルトには2つの牙の穴が開いている。
それを見るとチベットを思い出す。