2004年3月11日木曜日

お前のものは俺のもの

パキスタンとインドは北部カシミール地方の領有権を巡り現在も対立しています。
中国も含めこの3国間の国境線ははっきりしないところが多いです。

パキスタン発行の地図ではインド側にグワーとせり出しているし、インド発行の地図ではパキスタン側にグワーとせり出しています。
中国発行の地図にはインド北東部に、シッキム(首都ガントク)という小さな独立国が見られます。(この問題は去年の中印首脳会談で解決したか?)

この手の状況はほかの地域にも見られ、例えばシリア発行の地図には「イスラエル」という国は存在しません。
そこには「パレスチナ」という国があるからです。

またトルコ発行の地図には、キプロスが南北2つの国に分かれています。
北キプロスはトルコのみが認める国です。
戦前の日本のみが認めた満州国と似たような状況でしょうか。
しかし実際行ってみましたが、そこは明らかに2つの国が存在し、南北間には鉄条網の国境がしかれ、行き来するにはパスポートに判子を押す出入国審査が必要です。
通貨も南北で違います。

そうだ、もっと身近にありました。
おそらくロシア発行の地図には北方四島はロシア領になっているのでしょう。

果たしてこの世界には、何通りの世界地図が存在するのでしょうね。