2005年9月1日木曜日

犯人は誰だ?!


私は今中国の100元札(=1300円)の偽札を持っている。
100元の偽札は国内に相当蔓延しているようなのだが、最高額紙幣がこの100元札なので、銀行で両替したとき以外は入手する機会はないはずだから自分とは無縁の話だろう、とまったく油断していた。
(銀行も信用ならん、という話も聞いたことがあるが・・・)

しかし金儲けしていなくても実際中国を旅すると100元札を入手する機会は結構ある。
というのは多くの中国の宿ではデポジットを必要とするので、チェックアウトの時の返金に100元札を受け取ることになるのだ。
私はまさにこのパターン(広州のユースでやられた!)。

国が保証して正札と取り替えてくれる、ような甘っちょろいことは中国ではしてくれないので一度手に入れてしまったら、ババ抜きの要領で誰か他人に押し付けるしかない。
しかしあまりにも有名なために誰もがこれでもかというくらい執拗にチェックするのでとても使う機会が見つからない。(一見わからないのだが、よくよく見るとかなりアラが目立つ)

つまりババ抜きといっても、中国人には裏の透けてみえるトランプで勝負しているようなものなので勝てるわけがない。
負の土産として諦めるしかなさそう。
恐らくチェックすることのない、チェックの仕方も知らない外国人は格好のターゲットだろう。

ここでフト思う。
偽札を作って儲かるのは果たして誰か?
狭い目で見れば、もちろん偽札を作った人らである。
しかし広ーーい目で見てみて、私のような愚かな外国人の手にすべて集結しているとすると・・・
これはほとんど元手のかからない外貨獲得になっているではないか!!
そうか!わかった!!
犯人は中国政府だ!
ここの政府なら涼しい顔してこれくらいのことやるね、絶対。

(写真:上が真札、下が偽札。左下の「100」の位置や右端の番号の位置が違うのはバージョンの違いによる)