バングラデシュとインドの違いは何か?と考えたとき、ほとんど変わらない、と思ってさしつかえない。
言葉・食事・衣服・乗り物・宗教などなど細かい点に違いは見られるが、大方はよく似ている。
しかし私は長期にわたる現地調査の末、ある一つの決定的な違いを発見した。
それは「ノープロブレム」の使い方である。
まずは例を見てみよう。
インドの場合…
・バスに乗っていたらトラブル発生、修理が始まる。
私「いったいいつになったら出発できるんだい?」
運ちゃん「ノープロブレム」
・町を歩いていたらリキシャに足を踏まれた。
私「痛い痛い!」
リキシャ引き「ノープロブレム」
対してバングラデシュの場合…
・宿の部屋を案内してもらう。文句なし。
宿ボーイ「Anyプロブレム?」
私「ノープロブレム」
・食堂で頼んだものが並べられた。
食堂ボーイ「Anyプロブレム?」
私「ノープロブレム」
これらから見て分かるように、インドでは明らかに問題があるときにそれをはぐらかすために現地人がよく「ノープロブレム」を使う。
対してバングラデシュでは明らかに問題がないのにわざわざ気を遣ってくれたことに対し旅行者が「ノープロブレム」を使うのだ。
これこそ両国の決定的な違いである。
2004年2月21日土曜日
バングラデシュ・インド比較概論第一(5回出席で2単位)