私がポカラに着いた9月中旬はまだ雨季の最中で、一日中雲がかかって山が見えることはほとんどなかったのですが、最近はすっかり気候が変わり、特に朝方は雲一つ無い快晴、朝日に映える7000m級のアンナプルナの山々が奇麗に見えます。
その山々を見ながらの朝食のメニューは・・・
「ツァンパ」
このコラムでも度々登場しマズイマズイと酷評してきたチベットの主食です。
しかしながら「イヤヨイヤヨもスキのうち」「マズイマズイもウマイのうち」。
いつしかなくてはならぬ朝食の定番メニューになってしまいました。
ラサを発つとき、餞別に、とサイドバッグ一つ埋まる程の大量のツァンパを貰い受け、どうしたものか・・・と途方に暮れたのも今は昔。
それも結局食べ尽くし、新たにネパールで買い入れたものを食べています。
はじめどこに行けば買えるのか分からず、その辺を歩いていたチベット人のおばちゃん(ネパールにも沢山チベット人は住んでいる)を見つけ「この人について行けばチベタン御用達ツァンパ屋に行くかも」と尾行を開始したところ、程なく感付かれ
「アンタ何やってんのよ?」と問われ「イヤハヤ私は怪しい者でもスパイでもストーカーでも中国の回し者でもございません。実はかくかくしかじか・・・」と正直に答えたところ、おばちゃんはあっさりツァンパのありかを教えてくれました。
はじめから聞けばよかったところです。
で、そのツァンパですが、これまた以前このコラムで「カレー粉とかいろいろ混ぜたけどやっぱりマズイ」と書きましたが、その後も数々の試行錯誤の末、遂に完成したのが以下のツァンパ。
レシピを記すと、
1。約150ccのお湯に
2。はちみつスプーン2杯
3。砂糖スプーン1杯
4。粉ミルクたっぷり
5。以上にツァンパを適量加えグチャグチャ混ぜて団子にして食べる。
ちなみにダライラマ法王のお好みもミルクツァンパだとか。
あなたも「観音菩薩の味」を試してみてはいかがかな?
2004年11月7日日曜日
朝食