4年前に知り合った友人を訪ねていったところ、こりゃまいった!と唸ってしまいそうな素晴らしく豪華な接待を連日連日怒涛のように受けてしまった。
というのもその人の家族、友人たちが皆揃って公務員だからである。
中国の官僚・公務員の腐敗ぶりはつと有名だが、この度その実態を目の当たりにしてあらためて中国の一般庶民に生まれなくてよかった、と思った。
まずその豪華接待の後一度もお金を払っているのを見たことがない(サイン一つで全部公費もち)。
車であちこち連れて行ってくれるがその車は公用車である。
広い自宅は公務員特権で半額で購入できる。
各人毎年一回一万元(15万円)クラスの旅行がタダ。
これすべて人民の税金によって賄われている…。
中国でも中央に近い地域ではそれなりに取り締まっているらしいが、ここは地方都市なのでナアナアの野放し状態、汚職は当然の権利だと思っているフシがある。
まあしかし2000年以上昔の話である「項羽と劉邦」なんかを読んでも役人の腐敗は既に存在しており、ということは、汚職は即ち故宮や万里の長城よりもはるかに長い歴史を持つ中国の一つの伝統文化といってよいだろう。
ここはひとつ中国政府に開き直ってもらって、汚職の歴史を集めた「腐敗博物館」を開設し、参加料を払って食事からジキジキまで各種様々な使い込みを体験できる「汚職実体験コーナー」を設け、更には毎年最も汚職を働いた役人を国の重要無形文化財として表彰する…なんてのはどう?
2006年6月17日土曜日
フハイ