2004年4月5日月曜日

バングラデシュ・パキスタン比較概論第一

1971年の独立以前バングラデシュはパキスタンであった。
元々は一つであったこの両国を比較する。

まずバングラデシュにおいて(以下は大いにインドも同様)、役所・銀行・郵便局などに勤めるものは、無能・有象無象・人の形をした虫ケラの集団である。
彼らの主な業務は、いばること、ワイロを請求すること、できるだけゆっくり仕事をすること、である。
彼らに関わらねばならなかった後は火炎放射器で全員を焼き殺したい衝動にかられる。

特に警察はひどいようで、まず警察になるためにはコネと多額のワイロが要求される。
いざ警官になるとその金を回収するために、適当に因縁をつけ罪のない市民を逮捕しワイロを請求し私腹を肥やす。
以前警察署内で外人女性がレイプされる事件もあったらしい。
メチャクチャである。
「バングラで一番の悪党は警察だ」と警官の息子が言っていたので間違いなかろう。

してパキスタン。
どうせ似たようなものだと思っていた。
しかし全然違った。
どの役人もやたら丁寧で親切でそれなりにテキパキ仕事をするのである(地元民には厳しいらしい)。

道を走っていると検問やパトカーにしょっちゅう止められる。
パキスタン国内を自転車で旅することは自由なので別に恐れる必要はないのだが、やっぱり嫌なものだ。
止まるとひと通り質問される(どこから来た、とか)。
しかしそれは尋問というよりは好奇心から出る普通のオッサンの質問と同じである。
そして質問の後には必ずチャイやジュースの接待付き。
別れ際には「腹減ったら食べなさい」とお菓子や果物を買って持たせてくれたり、「困ったら電話しなさい」と携帯番号をくれたり。
パキスタンでは警官にお世話になりっぱなしだった。

そしてこの両国を比較すると一番の特徴は一般市民は皆この上なく親切である、という点でまったく同じであるということだ。