2004年12月7日火曜日

白人旅行者のフシギ(5)

<その5.やたらカバンがデカイ>
体も大きいから100Lのザックを背負っても平気・・・
なのかもしれないが、ハブラシやシャツが5倍もあったりする訳なかろう。
何週間ものトレッキングに出かけるのでもないのに何をあんなにたくさんの荷物持っているんだろう??
ある時気になって見せてもらったことがある。

まずは軽いジャブ、といった感じでペーパーバック五冊出てきた。
フム、本の好きな奴なんだな、と油断したところへ強烈なボディーブローが来た。
靴が三足出てきた。
しかも一足はフォーマルな革靴で木のシューキーパーまで入っている。
「パーティーなんかに呼ばれたら必要だろ」

その後もワンツーなどのコンビネーションが確実に決まる。
家族・彼女の写真(額入)、キャンドルスタンド、CD数十枚・・・

そして。
全体重をのせたコークスクリューパンチがテンプルに突き刺さった。
オレは静かにマットに沈んだ。
「枕」だった。
「これじゃないと眠れないんだ」

薄らいでゆく意識の中でオレは何度も繰り返した。
「そんなんだったら家にいればいいのに・・・」