前回東チベットの旅では靴を一度も履くことはなく全てサンダルで通した。
その反省を生かし今回は靴を持ってこず。
それは当たりだった、前半においては。
道路工事中では迂回路が川の中だったりして膝までズブズブ浸かって歩かねばならずサンダルの方が便利であった。
しかし後半、状況が一変。
平均標高3000mを越えると毎日のように雪が降った。
たいていニワカ雪程度なので大丈夫だったが、時折一晩中降り続くときもある。
朝テントから出ると一面銀世界。
どこが道なのかすらも分からない。
トラックの残した轍だけが唯一の道しるべ。
それを伝っていくのだが、午前は踏まれた雪が凍ってツルツル滑り脇の新雪にはまり込むと裸足がピリピリ痛い。
でも昼過ぎると融けて道が泥沼と化すのでやっぱりサンダルの方がいいかな。
夜は毎晩氷点下。
前回冬のチベットで寒さに苦しんだ経験を全く生かさず、今回も長年愛用している+10℃仕様の寝袋しかないのでやっぱりつらかった。
夏だから大丈夫だろう、とタカをくくったのが甘かった。
夏の新蔵公路(カシュガル-アリ)は冬の中尼公路(ラサ-ネパール)より寒かった。
教訓
「備えなければ憂いあり」
(写真:どこへ向かって進めばいいのか…)
2004年7月24日土曜日
雪やコンコ