2004年7月27日火曜日

Capital of TIBET

カイラス山の麓の村でのこと。
不本意にも白人の皆様と一緒に飯を食うことになりました。
本当は行きたくなかったのですが、私が行かないと彼らは料理の注文すらできないから仕方がありません。
そこで私がこれからラサに向かうことを言うと、彼らは次々とラサの悪口を始めました。

「広い道に高いビル、ラサなんてただの中国の街だぜ。ポタラ宮なんて博物館じゃないか。行くだけ無駄だよ。」

ラサは私の最も好きな街、黙って聞いている訳にはいきません。

「君たちはジョカン(チベット仏教の総本山の寺)の開門に参加しましたか?(巡礼者が殺到し大騒ぎになる)
シャカムニ(御本尊)に触れた後の彼らの笑顔を見ましたか?
毎朝地元チベタンのするリンコル(市内を一周)を共に歩きましたか?
1日と15日に行われるお祭りに彼らと共に参加しましたか?
もし一つでも体験してたら、ラサを中国の街、なんて呼べないはず。
ラサは紛れもなくチベットの首都ですよ。」

彼らは一つも参加してませんでした。
彼らが見たのは中国風のラサの街、そして外国人用ホテルに、外国人向けメニューの置いてあるレストランのみだったのです。

続けて私は言いました。
「あなたたちにとってラサは観光地、だけど私のとってのラサは大切な旅の目的地。だからポタラ宮もあなたたちには博物館だけど、私にとっては重要な旅のシンボルなのです。」

白人さんたちは黙ってしまいました。
私の勝ち。