2004年7月24日土曜日

中国的少数民族問題


中国人サイクリストと一緒に行動していた時こんなことがあった。
西方民族であるウイグル人ばかりの工事事務所で一休みし、いざ出発しようとすると彼らはこっそり私にだけ耳打ちし
「おまえだけ残れ」。
ご飯やお茶でもてなしてくれた。

そして彼らは言った。
「俺は漢民族は嫌いだ。数年前までカシュガルはウイグル人の街だった。しかし数年前(鉄道開通時か?)から突然大量にやって来て街をどんどん変えてしまっている。」

TVを見ていて戦争ドラマで日本兵が漢族を殺したり犯したりするシーンが出ると「いいぞ日本人!漢族なんてメチャクチャにやってしまえ!」と息巻く。

同じような思いをチベット族やその他の少数民族もきっと抱いていることだろう。

しかし考えてみれば、西方民族(ウイグル・キルギスなど)、キョウド(モンゴル族)などの異民族を支配下に置くのは秦の始皇帝以来の漢民族の長年の夢であり、今を生きている彼らにとっては不幸だが、一時期は彼らが漢民族を脅かしていたこともあったのだ。
だからもし中国に何らかの事態(革命??)が起これば今の立場なんてアッサリひっくり返っちゃうかもしれませんね。

(写真:漢民族を殺せ!と彼らは言った)