2005年6月1日水曜日

コレクター


私はどの国に行っても記念の土産を買うことはまずないのだが、その代わりに集めているものがある。
それは各国のお札・コイン。
お札のデザインにはその国の代表的建造物、歴史に残る代表的人物が描かれ、よくよく細部までじっくり見るとかなり美しく楽しい。
自分の行った国は勿論、知人が私の行ってない国へ行くときには土産に持ち帰ってもらったりして、今までに集めた分が50ヶ国くらい。

先日ちょいとブータンまで行ってきたのもお札集めのため。
ブータンのお札はどれも多色刷りでまれに見る美しさ。
他のお気に入りは、エジプトの遺跡シリーズ、ネパールの動物シリーズ、一昔前の中国の多民族シリーズ(今は全部毛沢東になってしまった)。
王国の発行するお札の肖像は全額面王様。
バングラデシュは政権交代の度にお札が変わるので、同じ10Tkでも色も大きさもデザインも全く異なる札が5種類もあり混乱の極み。
香港は3つの銀行が札を発行していてこれも混乱を招く。
コレクションしきらないうちに多種多様あったヨーロッパの通貨は味も素っ気もないデザインのユーロに変わってしまった。

しかし何といっても世界でもっともつまらなく、集める気にもならないデザインのお札は米ドルだろう。
1ドルから100ドルまで色も大きさも全て同じの単色刷り。
この世界一シケプーなお札が世界一信用がある、というのも皮肉な話だが・・・。

(写真:ブータンの10ヌルタム札 約25円)