2008年2月6日水曜日

高地順応

初の4000m峠越えの時のこと。
そこは50km移動する間に一気に2400m標高が上がる行程。さすがに一日で登ってしまうのは危険だと思い、のんびり2~3日かけて体を慣らしながら行くつもりだった。
しかし動き始めたら体がとても軽く、気がつけば既に4200mの峠手前まで来てしまっている。
肉体的疲労や多少の息苦しさはあるものの、高山病でよく言われる頭痛・吐き気等は全くなく快調そのもの。
夕方になりちょうど道路工事の人からお声がかかりそのままそこの峠で泊まる事にしてしまった。

翌朝・・・。
ズキズキ酷い頭痛で目が覚めた。気分が悪く食欲もわいてこない。
これが世に言う高山病ってやつか!やはり一日で一気に登ってしまったのは無茶だったか。
こういうときは何よりもまず下界に向かうことだ。
おっちゃんたちに礼を言ってフラフラと峠を下り3000mまで高度を下げた。
しか~し!
一体どうしたことだろう、症状は一向に改善せず。
それにしてもこのムカムカ感、過去にも経験したことがあるような気が・・・。

思い起こしてみれば昨晩は歓迎の白酒(60度)攻撃+エンドレスご飯+歓迎の牛一頭ほふって焼き肉大会で気持ち悪くなるほど飲み食いしたんだった。
ということはこの頭痛と食欲不振の原因は高山病なんかじゃなくて、日本でも幾度となく経験したことのある二日酔いと食い過ぎに過ぎなかったわけか。
結局以降もほとんどを4000m以上で生活したにもかかわらず一度も高山病らしき症状はナシでした。