インドのとある食堂で。
カレー食っていたら何やら足がムズムズ痒くなってきた。そこは高原地帯で比較的涼しく、しかも真昼間だというのに蚊がいるのか~(この辺りの蚊は夜出没する)と大して気にもせずそのまま食い終わり再び自転車にまたがり先へ進んだ。
しかしそれにしても先ほどの痒みは尋常じゃない。たまらず自転車を下りズボンをまくってボリボリかいていたところ・・・固まった。
なんと南京虫がスネを這っていた。
すかさずプチ!
殺生終了。
過去に幾度と南京虫の被害には遭っているが、最も酷かったのはトルコでのことだ。
その時は(やはり)出稼ぎ労働者宿に泊まっていた。
夜になると宿泊者は部屋もベッドもあるにもかかわらず、皆ベランダへマットを敷いて寝ている。それに習えば良かったものの思慮浅い私は、こりゃ静かに眠れるわ、と一人室内のベッドで寝てしまった・・・。
その晩。
モーレツな痒みで目が覚めた。
時既に遅し。
体中南京虫に這い回られ咬みまくられボコボコに腫れてしまっていた。痒み止めなど焼け石に水。掻いてはいけないと知りつつもとても我慢できず、掻き始めてしまうと掻けば掻くほど痒くなり血が流れるまで掻いてしまう。ナイフでその部分をこそぎ落としたい衝動に駆られる。そのモーレツな痒みは10日以上も続き、掻きまくったせいで完全に痕が消えるのに半年くらいかかった。
これ以上被害に遭っちゃかなわん、と荷物をひっくり返しすみからすみまで調べつくしたが発見できず。そして最後に見たのが貴重品袋。パスポートの中までペラペラ開いていたところ・・・固まった。
こんなところに隠れていやがったとは!
すかさずプチ!
殺生終了。
その血痕は今も残っている。
パスポートの46ページを見るとあの痒さを思い出す。
(写真:A型Rh+)
2008年2月1日金曜日
南京かじり虫