2008年2月13日水曜日

動物愛護協会

「食は広州にあり」といわれるだけあって、ここの食文化はすごい。
市場に行くと、牛・豚・鳥にとどまらず、犬・猫・カエル・蛇・さそり・ムカデ・ヒトデなどなど昔ゴム製のびっくりおもちゃでしか見たことないようなのが食材として売られている。
オバちゃんが洗面器の中でウジョウジョうごめくサソリを一匹一匹つまみ出して活きのいいのを選んでいたりする。
レッサーパンダみたいなのとかも小さなオリに入れられて売っていて、そんじょそこらの動物園なんかよりよっぽど品数豊富である。きっと裏ではジャイアントパンダも高額で取引されているとみた。
中国人の食に対する執念を感じる。

食材となる犬や猫は狭いオリの中にギュウ詰めにされ、自らの運命を悟っているのかグダリと元気がない。
しかしその食材店の横にはなんとペットショップがあって、そちらでは毛並みツヤツヤのワンちゃんが一匹ずつきれいなオリに入れられたりしていて。
人間様以上に畜生の世界も血筋が悪いととんでもないことになっちゃうのだなあ。

しかしこれは2003年のSARS騒ぎ以前の話。
その後ここを再訪したら、その市場はきれいにサラ地になってしまっていた。