●実験の目的
チベットを安全かつ快適に不法旅行するためには中国人と思われる事が重要である。しかし同じ東洋人顔なのになぜか日本人とばれてしまうことが多い。その境界を探る。
●実験方法
様々な格好で町を通り抜ける。「ハロー!」と英語で声かけられる割合を集計する。なお対象は登下校中の小学生である。
●結果
1.Tシャツ短パン姿で荷物満載の自転車に乗る・・・100%
2.赤レインウェア(上)、短パン姿で空荷の自転車に乗る・・・90%
3.赤レインウェア(上)、短パン姿で歩く・・・80%
4.Tシャツジーンズ姿で空荷の自転車に乗る・・・20%
5.長袖ジーンズ姿で空荷の自転車に乗る・・・5%
6.借りた中国製地味ジャケット、ズボン姿で歩く・・・0%
●結論
以上の結果より決め手は派手な原色のウェアと季節はずれの短パンにあるといえる。自転車に関しては野良仕事に出かけるオッサンがマウンテンに乗っている(もち中国製ボロ)のを見るのも珍しくないので関係ないだろう。
なお、実験を行ったのは成都方面からの不法入域外国人狩りのチェックポストのある町であった。試しに6.で公安の前を歩いてみたが(かなりドキドキした)声をかけられる事はなかった。
●今後の展開
この結果を参考にし、以下のメーカーに以下の製品の開発を要望する。
・パタゴニア:人民服風フリース(上下)
・モンベル:ズダ袋風バックパック
・オストリッチ:竹編みかご風サイドバッグ
・資生堂:日光にあたると真っ黒に皮膚はガサガサにひび割れるサンオイル
・アデランス:中国人風角刈りカツラ
・セイコー:決して動かない腕時計
あと白人向けとして
・背の低く見える逆シークレットブーツ
・毛沢東のお面
以上のアイテムをそろえる事で快適なチベット旅がおくれる事だろう。
チベットを毛沢東顔がぞろぞろ歩く日もそう遠くはない。
(実験者注:以上の試験は2002年に行ったもの。現在は派手なウェア着て自転車で旅する中国人がゴマンといるので日本人なら黙っていればまず外国人と思われない。)
2008年2月9日土曜日
夢之丞七変化