2008年2月23日土曜日

インド庶民の多くは靴をはかない。
裸足かビーサンである。
そういう人の足の指は見事にまっすぐだ。
ヒンディー語の辞書に「外反母趾」の文字はないとみた。

以前砂漠の民で今まで靴・サンダルのたぐいを履いたことがない、という人に会った。
その人の足の裏は見事に角質化していた。
いや、それを通り越して岩のように固まっていた。
足自体が靴と化していた。

今まで色んなすごい人を見てきた。
山のような荷物をボロ自転車で運ぶ中国人、希薄な空気の中を元気に走り回るチベット人、ボロビーサンで荷揚げするネパール人ポーター、歯でビンのふたを開けるエジプト人(←これは違うか)。
そういう人らに比べ、自分を含め「先進国」といわれる国の人々の何と貧弱なことか。
何をもってして「先進」なのか?
「先進」どころか人間としては「退化」しきってしまっている。

これではいかん、と修行のため裸足で買い物に出てみた。
角を曲がったところで牛のウンコを踏んでしまった。
慣れないことをするもんではない。