2008年1月7日月曜日

激流中国

1/6の夜にNHKでやっていた「激流中国」。
その日のテーマは、親からの過度の期待を受け悩む一人っ子の子供たち、というものであったが、この舞台となっていた雲南省昆明では小・中・高ともに週休2日は確保されているので、私が以前日本語を教えていた龍勝の週休0日制に比べればまだマシな方だ。(2005年9月のコラム「ゆとり教育」をご覧ください)

当時学生らに「何でこんなにやらんといかんの?」と聞くと「全国統一試験の結果、成績優秀者の多い学校の校長先生は出世が早くなるから。本当は週末は休みの規則なんだけど守られているのは大都市くらいで、田舎の方ではナアナアになっちゃっているんだよ」と言われた。

また近くの村の中学では夜の授業が始まる前に7時のニュースを教室で見させられていた。
全国数百局あるテレビ局の主要チャンネルが7時になると一斉にこのニュースに切り替わる。
30分間の内容は100%プロパガンダで、本日党首脳はどこどこを訪問し熱烈歓迎され、経済は止まることを知らぬ右肩上がり、農民もますます富み、民衆誰もが大喜びで共産党に大感謝、というのが連日繰り返されている。
おそらく生徒たちにこれを見させることによって、若者に健全な社会主義精神を芽生えさせる、というよりは、校長の成果報告会かなんかで「うちの学校では国家繁栄・共産党万歳のためにこんな風に頑張ってます!」という点数稼ぎのためのネタとしてやっていると思われる。

結局のところ、教育は中国の科学発展のため、とかなんとか偉そうなこと言っているけど、所詮は先生らの出世の道具として使われているに過ぎない。
中国の子供たちは可哀想だな~。