2008年1月3日木曜日

直訴陳情

その農民御用達ズダ袋を持って北京駅に下り立った。
北京到着がビザ最終日だったためすぐ様公安へ延長申請に行かねばならない。
天安門方面行きのバス停で待っていると次々とウサン臭い奴が近寄ってきて「仕事探しか?」と聞いてくる。
地方から出稼ぎに来たと思われているようだ。
もしこれに付いていったら、おそらく不法営業の炭鉱で死ぬまで石炭掘らされること必至。

何とかそれを振り切り天安門に到着。
広場を横切ろうとしたら警備の公安に呼び止められる。
「オイ、そこの農民!そのデカイ荷物は何だ?全部中見せろ!」
かなり厳しい荷物検査が始まってしまった。
はじめは、勝手に見れば、とするにまかせていたのだが、フト財布の中にダライラマの写真を入れていたことを思い出した。
これ見つかるとマズイ!
先に身分を明かしてしまうことにし、パスポートを差し出すと・・・
「?!外人さんですか?!こりゃ失礼しました。よい旅を!」

今中国では開発により土地を強制的に奪われた農民らが北京へ直訴に押しかけ、それを排除しようとする政府との間でしばしば衝突が起こっている。
中国の農民は虐げられてるなー、と実感。