2008年1月6日日曜日

熱い吐息

チベット横断中のことだ。
その日私は道路工事に従事している農民工の小屋に泊めさせてもらっていた。
普通こういった小屋では同じ出身地・民族ごとに分かれて住んでいる。
数ヶ月の共同生活を行うにはその方が揉め事とか起こらず都合がいいのだろう。
当然ほとんど男だが、洗濯・料理係として女がいる場合もある。
私がいたのは漢族小屋で、隣にはチベット人小屋が並んで建っていた。

そして草木も眠る丑三つ時・・・。
尿意で目が覚めた。
しかしここは標高5000m近い地点で外は極寒。
暖かい寝袋からは出辛くこのまま朝まで我慢しようか迷っていた。
その時。
隣の小屋でなにやらごそごそ物音がする。
そしてその音の中になんとも悩ましい女の吐息が聞こえてくるではないか!
とても楽しいことをしているのは明らかで、声を立てないように必死に抑えているものの、あまりの良さにこらえ切れないで漏れ出てしまった声、といった感じ。
その音源は私の寝ているすぐ横のビニールシートの壁一枚隔てた向こう側、手を伸ばせば届くような所で起こっており、もっとタップリ聞きたいということもあり、あ、いやいや、お楽しみのところ邪魔しちゃ悪いと思い、小便は朝まで我慢することに決めた。

翌朝。
目を閉じればまだ耳に残るあの悩ましい声。
モーソーはどんどん膨らむ。
あの熱い吐息の持ち主は一体どんな顔しているのだろう??
どうしても一目拝んでみたくて、用もないのにチベタン小屋の前でウロウロしてたところ、中から一人の女が出てきた。
・・・・・・オカメヒョットコ、、、。

モーソーはモーソーのままで留めておくべきだった・・・。