2008年1月15日火曜日

ファイナルアンサー

中国人とは幾度となく日中歴史問題について討論してきた。
時には謝罪し、時には反論し。
しかし都合3年にわたる中国滞在の結果、今回ついに完全無欠というべき返答を見つけ出した。
どんな問題でもいい、日中の歴史について意見を求められた場合こう答えるのだ。

「南京にしろ731にしろ日本人のせいで中国の皆さんには大変な迷惑をかけてしまった。しかし日本の侵略により中国人がこうむった最大の被害は、国共内戦で共産党に勝利をもたらせてしまったことだ。本当に申し訳ない。」

こう話すと100%の確率で相手は「おー!その通りだ!もし国民党が勝利していたら今頃オレラも台湾みたいにかくかくしかじか・・・」
中国人は誰もが知っている。現在の自由な台湾の繁栄振りと、中国の一党独裁による生活の格差を。
この返答は日本の非を認めつつもさっさと話にキリをつけられ、実は彼らが本当は話したいがなかなか言い出せない話(共産党批判)を自然に引き出し話題を転換できるという、両者にとって非の打ち所のない完璧な答えなのだ。

歴史に「もし」は禁物だ。
しかし敢えて言おう。
もし1937年日本軍が中国へ侵攻していなかったのなら、当時圧倒的有利な状況にあった国民党軍が共産党を駆逐するなど赤子の手をひねるよりも簡単だったはず。
捏造された歴史ばかりを教えられている中国人でもこれくらいは常識として理解している(実際は敗戦続きの長征もえらく勇ましい話ばかりでごまかしている)。

結局のところ共産党政治は素晴らしい!なんて思っている人は一人もいないんじゃない?共産党員も含めて。